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妖狐の灯火

第4章 アズカバンの囚人


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組み分けが終わってホっとしたとこで。

あー・・・列車で変なモノ見せやがっておのれ吸魂鬼!!
リドが居なきゃ走馬灯の嵐だったぞ。

『まだ体調悪いの?昭久』
「いんや、体調もすこぶる良いんだけどムカつくだけ」
『ああ、吸魂鬼』

アルバスに何で吸魂鬼を招いたか聞いたら、もし俺がピーターに害されたら
魔法省の面子が立たないんだってさ。
あの能無し大臣め。俺が吸魂鬼に害されたっちゅーねん。

自室に戻ると、セブが俺の部屋で寛いでて・・・てオイ

「あのさぁ、いい加減自室で寛いでくんない?」
「昭久の部屋が妙に落ち着くものでな」
「日本の俺の部屋に似せてるからね!!」

言っても聞かないから諦めた・・・テーブルの、セブの向かいに座って
もう今日散々だったとグチりながら項垂れたら大きな手が頭を撫でる

うーん、ツンデレ兄ちゃんめ。

「明日から始まる日本語の準備は良いのか?」
「英語版であいうえお表作ったし、日本の1年生の教材持って来たから」
「まあ、最初はそれで事足りるか」

セブは?って聞いても完璧なんだろうな。
たまにこいつ何時寝てるの?ってツッコミたくなるけど

家で爆睡してる姿見てるし大丈夫だろ。

俺は見た。親父の全身マッサージ機に寛いで爆睡してる姿を!
セブも人間だったんだねって言ったらはたかれるので言わない。

何かこちらに駆けてくる気配を感じて俺の部屋の扉を見つめてたら

バンッ

おいおい、扉壊すなよって勢いでブラック兄弟が入り込んで・・・

『ぶ!?おい!昭久!何だこれ!』
『シリウスの前にだけ結界張った!』
『昭久君・・・!ありがとうございます!!』
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