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妖狐の灯火

第4章 アズカバンの囚人


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列車がホグワーツに到着し、生徒が降りる前に移動術で校長室に向かったんだけどね?
シリウスも怯える程のセブルスの黒い笑顔に捕まりました

ねえ、お兄さんいくつ薬の瓶持ってるのおおおおお!?

「全部飲んだら教員席に座るのを許可しようではないか」
「ぐ、ぐぐぐぐ・・・」

どう見たって飲み物の色じゃないよな?
何でこんなにカラフルなのかな!!

「こ、効能は?それ」
「どっかの馬鹿弟が列車で倒れたのでな、精神安定剤、などなど」
「などなどの部分聞かせてくんない!?」

逃げ腰になってじりじりと後退していくとトン、と誰かと接触して
がしっと羽交い絞めにされた。
ちょ、リドだったんか!!

『大人しく飲んで大広間に行かないと遅刻するよ』
「分かった、分かったから!」

ええい、ままよ。
死ぬ気でセブルスから奪った薬品を口にかっ込み・・・まっずぃ
5~6本はあったであろう薬を飲み干してから口直しにオレンジジュースを飲んで。

「調子は良くなりましたかな?」

滅茶苦茶くやしいけど、驚くほど体調が良くなってる。世辞抜きで。
さっきまでの頭痛と倦怠感と精神不安定どこ行った

素直に良くなったと言わない俺の頭をボスボスと叩いて

「良くなったのなら行きますぞ?生徒が待って居る」
「あーい」
「気を引き締めろ」

少しだけ遅刻して着席し。良かった。まだ1年生来てないみたいだ。
グリフィンドールやハッフルパフ、レイヴンクローから寝坊したのー?と声を掛けられるけど。
スリザリンの態度がいつも通りでほっとするよ。

ドラちゃまがリドと並んで座り、軽くこっちに手を振って。
周りのスリザリンの視線がドラコに集中してるけど

良い具合にリドが真紅の目で睨み返してて楽しいです。

さてー。今年は鼠の大取り物ですが。
来ねえだろ、流石にロンドンからホグワーツまで。

来たら真っ先に馬鹿と罵って殺してやるかと、ぼーっとしながら和食を口に運んで
行儀が悪いとセブにしこたま説教された。

だってさー、この流れだと絶対ホグワーツ来るフラグですよ?

「ピーター何しに来るんだろう・・・」
「其れが分かれば苦労しないがな」

取り敢えず会ったら「お前馬鹿?」って言おうそうしよう。

あ、考えに耽ってたらデザート逃した!!
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