第2章 賢者の石
「コレ、何?」
「校長に聞け」
いや、移動は楽だけどよ。あのジジイ何考えてやがる。
「今日見回り誰だっけ?」
「私とお前だと聞いたが、そろそろ行くぞ」
「りょーかい」
深夜になる前のこの時間、時間あったら男爵と話したかったけど。
ま、会った時に話せばいっか。
「杖は・・・お前は要らなかったか」
「俺の今の武器はコレ」
じゃらりと長い数珠を見せて納得したのか。一旦部屋に戻ってからこっちにやって来た。
「何で俺の部屋から出るんだよ!」
「長い階段を上がらなくて良いから楽だろう」
「地下に住むの止めちまえ!」
ほんとーにこの兄貴モドキが!先に出るセブルスの背中に蹴りを入れてやった。