第2章 賢者の石
01
自己紹介も終わり、監督生が低学年を率いて寮ごとに戻る時に
後ろからハリーの頭を撫でた
『わっ、昭久?』
『よう、久しぶりだな、大きくなったか?』
在学中毎年の様にリリーさんに呼ばれてクリスマスとか遊びに行ってたから仲良いんだよな。セブルスも。
『スネイプ先生の隣だったね、昭久今年から先生なんだ!』
『去年卒業したばっかりなのに無茶言うジジイが居てさぁ・・・』
『大変だね』
その時、前から何やら騒がしい声が聞こえて。
あ、ピーブズか。ハリーに行ってくるな、と一言添えて去ったあと。
ロンがハリーに一生懸命俺の説明を求めてたらしい。
『ピーブズ!男爵に言いつけるぞ!』
パーシーが大声で威嚇してる時だった。
「ピーブズ、動くな」
聞き覚えのある、先輩の声に驚いて振り向くと昭久が日本語で何か言ったのだろう
白い蛇を首に巻き付けたまま近寄って来た
『昭久先輩!』
『今年から先生だから先生って呼べなー』
『げえ!昭久!』
ピーブズが俺の顔を見るなり動けない身体でもがきながら
『俺、言ったよな?最低でも1年には手を出すなって。お前の脳みそ空なの?馬鹿なの?』
紅い瞳が彼を捉え、目を細めると目に見えて震えだし
『も、もうしません!だから助けて!!』
許しを請う奴に、腰にぶら下げてた刀で奴の下半身を一刀両断にし、消す
『ひっ!あ、あしがああ』
『戻して欲しかったら1週間は大人しくするんだな』
「動いていい」と日本語で解放してやったら。膨らんだ風船の空気が抜けた様に消えてった
瞬間、ワアっと生徒達からの歓声が聞こえ
『目が赤いから怖い人かと思ったけど優しい先生だ』と下級生になつかれてしまった。
「・・・というわけ」
「馬鹿かお前は・・・注目を集めてどうする」
場所は俺の部屋、何気に・・・
「何で此処にいんの?セブ」
「そこに丁度ドアがあったものでな」
セブルスが指さす先を見ると襖の様なモノがあって。
スッと開けてみると。何でセブルスの部屋に繋がってるのさ。