第4章 アズカバンの囚人
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自宅から持ってきた衣服に着替えて
なるだけ現地のマグルに見える様に
リドと2人で列車の一番奥に座ったのはいいんだけどさ?
『あ、昭久先生とリドさんだ』
『おっま、ハリー、ロン、ハーマイオニーよ、俺達は今忍者なの。隠密行動なうなの』
よりによって主役3人に見つかったよ、と言う事はリーマス近くに居るな?
きょろきょろとコンパートメントをみても誰も居ない
は、と。
背後に気配が現れ振り向こうとしたら
『いでででででで!!!』
『馬鹿なの?このブラック家の男。僕が居る限り昭久には指一本として害させないからね』
『・・・何やってんのシリウス』
リドに絞められる大の大人を発見しました。
離れたとこでリーマスがごめんと苦笑いしてるけど
シリウスおじさん何かかっこわるいよ?とハリーの言葉のナイフで黙った。
どうやら大ダメージを食らってる様です。俺しーらね
『昭久、煩いから乗降口付近のコンパートメント取って来る』
『お、悪い!シリウス、ハウス!』
『て、っめ!犬扱いすんじゃねえ』
ガルルルと威嚇してくるシリウスをかかと落としで沈め
リーマスに手を振り、お子様3人の頭をわしわしと撫でてから
またなーと声を掛けて移動した。
ぶっちゃけ俺要らなくね?リーマスは勿論シリウス迄居るし
リドが取っておいてくれた席に座ってぶーたれてるとはいはいと流された。
あかん、リドが最近俺の扱いに慣れてきている
周囲に人の気配が無いと判断したのか、「で?」と聞かれ
「ん?」
『何かあるから昭久自ら汽車に乗ったんでしょ?』
「ああ、うん」
察しが良いから話しやすいんだけど、そういや式として魂共有してると大体の情報は伝わるんだっけか。
「ぶっちゃけこの汽車に吸魂鬼が乗り込みます」
『・・・魔法省ってそんなに馬鹿だったっけ?』
「今の大臣が最高に頭悪いわ」
そう、今の大臣のオッサンってば俺達安倍家の者をやたらと警戒してるんですよね
んな警戒しなくても腐った魔法省なんか乗っ取りせんて
日本の陰陽師協会のがまだまだマシだわさ。