第2章 賢者の石
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あ、そういや。ヴォルデモート斬った時面してたからあの時居た人しか俺の目の色知ってる人居なかったっけ。
紹介の時に驚かせてやろうかと、部屋から誰にも見られない様に目をつぶって広間に急ぐ
『よく歩けるな、お前』
『まー、長年在学してたし?』
危ないとこだと白凱がこっそり教えてくれるんだよね。式も。
席に座り、1年生がまだ居ないのを確認してふうっと息をつく
『平気か』
『ま、大丈夫でしょ』
長年、家族として過ごしてたからセブルスが心配してるのか気にかけてくれんだけど
俺グリフィンドール出身だぞ?大丈夫か?
目の色を見られない様に伏せたまま、大分俺見られてるな
面をしてるから尚更か、と思い組み分けを眺める。
面をしてるのに何で目伏せてんだって?目のとこ開いてるから色が見えちまうんだよ。
『さて、さて。今年から新しい教科が始まる』
説明を始めたアルバスに、こっちも白凱や式をスタンバイさせて
驚いて貰おうじゃねえか、在校生?
『"陰陽術"という東国の術を教えてくれる・・・覚えておる者も居るじゃろう。安倍昭久じゃ』
歓迎モード、畏怖する視線を感じながら目を瞑りながら面を外して
天井に放り投げると黒い羽が散らばって
俺に憑かせた天狗の式が黒い翼を広げあたかも俺から翼が生えてる様に見せ・・・紅い瞳を開いた。
生徒達の、息を呑む気配が分かる
『ご紹介に預かった昭久だ。何、少し化け物の血が混ざってるだけの陰陽師、杖を使わない術ばかりだ。いつでも参加可能な立場に居るから宜しくな』
なぁ?スリザリンの闇の陣営共。
美しい顔でにっこりと、紅い目を笑みに変えてやったらスリザリン以外のテーブルから拍手が巻き起こった
掴みはOKってやつか?
バサリと翼をしまい、式に礼を言い。白凱が首に巻き付き俺の頬に顔を押し付ける
『白凱、くすぐったいって』
『主の堂々たる演説、素晴らしい』
やたら甘えてくるね白凱、他の式も使ったから寂しかったか?
『大丈夫か』
『大丈夫』
心配してくるセブルスに礼を言って。指をパチンと鳴らすと舞っていた羽が消え、生徒のザワめきが強くなった
これが杖を使わないってやつだよ、と付け足して。微笑んだ。
見惚れる女子、憧れの眼差しを向けて来る生徒の中
クィレルが驚いた顔で俺の目の色を見つめていたのは
全然気づかなかった。