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妖狐の灯火

第4章 アズカバンの囚人


02

「いやあ、ぶっちゃけピーターの存在忘れてたわ」
『何言ってんのさ、小まめにアズカバンの様子窺ってたくせに』
「気にしてたのは本当に3年目で脱獄するのかって事、抑止力ってこっわいわー」

誰だよ渡りの俺をこの世界に呼んでおいて抑止力発動させるとか
神様しか居ないですね、よし呪っておこう

母さん直伝、神様を呪ってる俺にリドは何してんのって顔で

『神様も脅せるの昭久しか居ないよね』
「え、母さんもよくやってる」
『流石お母さんとしか言えない・・・』

とりあえずジェームズさんとシリウスに
『落ち着いて、特にシリウス、お前動くとややこしいからハウス』
ささっと書いて梟に持たせ、イギリスへ送った。

つかシリウスずっと外に出て捜索してるとかアホな事してないよな?
シリウスは原作で色々問題起こしまくる位行動派だからなー

『主、私が確認してきましょうか?』

スッと現れた鴉にどうしようかなと。いや、別件で色々動いて貰ってるから
大変じゃないかなって心配になったけど、妖力特に問題無いかな?

「悪い、頼んだ」
『御意』

いってらっしゃーいと手を振って、体の向きをリドに向けると
何か考えてる風に俺を見る

「ん?どうしたん?」
『最近さあ、鴉と何してんの?』
「ああ、そういやリドに話してなかった、悪い」

今年もピーターの事しか問題無いからホムンクルス?ってのに挑戦したいなと。

『陰陽師辞めて錬金術師にでもなる気?馬鹿じゃないの?』
「だぁーれが陰陽師辞めるっつったよ!依代作るんだよ!!」

その言葉にようやく何の・・・誰のか分かったのか目を見開いて

『最近白凱を見かけなかったのソレ?』
「そそ、慣れない分野だからアルバスに賢者の石の使用許可貰ってる、少しだけどな」
『うーわ、お母さんにあげたんじゃなかったの?石』
「装飾品に加工したんだけど、余ったの要らねえって言われてさー」

ちょっぴりの欠片が残った。
まあ、それだけでも人は蘇らないけど中身の無い依代は作れそうなんだよね

明日あたり天狗の里にお邪魔して聞いてみるかなと零すと

『ファンタジーと日本の歴史混ざってない?』
「それはお口チャックですよリド君・・・」

あくまでも依代、さっきホムンクルスって言ったけど
俺は陰陽師なので依代に統一させてリドさん

失言だってば、だからそんなに笑うなよもおおおおお!!
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