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妖狐の灯火

第4章 アズカバンの囚人


01

怒りのレギュラスを後ろから抱き締めてどうどうと
落ち着かせる様に麦茶を出したら一気飲みしてからコップを置いて
俺抱き締められました。

「昭久君は知っていたのですか?」
「何となく聞いてたんだけどね、まさか家が敷地内とかは聞いてなかったよ」
「ほんっとにこの狸親父は!」
「ぶはっ、レギュ、その狸親父の目の前で悪態を付くなよ」

この漫才コンビは何いってんの?

とりあえず落ち着こうか、とレギュラスの背中をぽんぽんと叩くと

「僕の味方は昭久君だけです!」

と抱き締めが強くなった。れぎゅ俺そろそろ絞め殺されそう
リドがハイハイと間に入ってくれたので助かったけど。

まあ、当の本人達を見てやってよ、とレギュラスの手を引いて
再びマルフォイ家に連れてきたら

ルシウスの顔は驚愕に染まった

『レギュラスか?生きていたのか!』
『お久し振りですね先輩、どうやって安倍家に取り入ったんですか?』
『何を・・・ああそうか、ヴォルデモートより強い昭久殿の所に落ち着けば、子供の将来は安心できる、そう思っただけだ』

その言葉にレギュラスは目を見開いて
随分な変わり様ですね、とぽつりと溢した

「安心した?」
「まあ、あのプライドの塊だったマルフォイがああも変わると思いませんでしたが」

そりゃあね
親父と母さんにダブルで仕置きなんて悪夢見たら変わると思うわ。

俺も食らいたくないそんな地獄。

家に入ると親父から、レギュラスも一緒に住む事になったぞーと言われて

キレなかった俺を褒めて欲しい。

叔父の家からレギュラスの荷物を運んで引っ越しを済ませ

兄貴が急に増えた感じで複雑でございます。
リド?あいつは弟の部類かな

何はともあれ、春休みは長いんだ
セブと毎朝の日課。組手をしていたらばたばたと梟が飛んできて

ピーターが脱獄したとジェームズさんの文字で知らされた。
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