第3章 秘密の部屋
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自分で原作ぶっ壊しておいて何だけど、何だかなぁ
俺こんなに平和で良いんだろうか。
今は3月、夏休みに入るのが6月の終わり
あと3ヶ月どう過ごすかなーと首を捻る。
いや、授業はしてますよ?週1~2だから空いてる時間が暇なんよ。
主となる教科じゃないからレポート出しても意味無いし。
日本語の授業は新学期から。
自室に真っ黒いでかい蝙蝠が座って居たので
もすーっとのし掛かったら一瞥されて終わった。
無視いくないお。
「セブひまー」
「なら手伝え」
「おま、教科違うじゃねーか」
「ここでお前の無駄に良い頭を使うべきだろう」
「無駄言うな」
何、何手伝えばいいんだ?とセブの手元を見ると
これ学年末テストじゃんか、俺が手ェ出せるわけねえ。
「俺が手伝える事案じゃねーだろ!」
「問題くらい考えられるだろう」
「酷い!アタシそんな鬼畜じゃないわ!」
「急にオネエになるな!誰が鬼畜だ。誰が」
「え、セブ。痛い痛い痛い」
図星だからってこめかみ梅干しぎゅーは止めて下さいお兄様。
俺達のやり取りを見てたリドは何やってんの、と声に出てきそうな位深ーい溜め息。
『君達見てると僕も馬鹿になりそう』
「"も"って何だ。"も"って!」
「心外だな、私はコイツみたいにアッパラパーではない」
「セブうぅぅ?」
どっちもどっちだよね、と目の前の義兄弟を見てリドは僅かに息を吐く
マルフォイのお坊っちゃんを教育してたんだけど
良い子になったから暇なんだよね。
いまじゃ暇を見付けては僕の居る昭久の部屋を訊ねる程
まあ昭久にも懐いてるっちゃあ懐いてるけど
『ねえセブルス、これだけ僕が手伝っても良い?』
「え、リドやるの?」
『暇だもん』
「昭久もグダグダ言ってないで手伝え」
「・・・へいへい」
3人でコタツ囲んで問題文作り。
僕も一応教師目指してたし、思い付く限り問題を作ってたら
昭久が「うわお前それ鬼かよ」って僕の問題にツッコミ入れてきたから
思いきり足蹴ってやったら脛に当たったのか悶えてたけど知らない。
「リドさん冷たいですね」
『昭久が甘いだけだよ』
「お前達少し静かにやれ」
3人でがりがりと問題を書いてたら原久お父さんが顔を出し
「兄弟3人で何やってんだ?」
あれ、僕も義兄弟の中に入ってるの?
お父さんからしたら僕も子供って事?