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妖狐の灯火

第3章 秘密の部屋


照れ臭そうに、セブルスはロザリオを握り締め
何のまじないが掛けられてるかは分からないが
弟の事だ、身を守るものでもかけてあるだろう。

今日は久しぶりに紅茶を淹れてやるかと自室に戻って行った。

つかつかと校長室に向かい早足で歩く昭久は
さて、どうやったらこの白いロザリオを校長が受け取ってくれるか考える。

まあ、大体策はできてるけど

「レモンキャンディー」

合言葉を使い校長室へ入ると、お茶の途中だったかキョトンとしてアルバスは俺を見て
嬉しそうにニッコリ笑って俺の分も淹れてくれた。

『珍しいのう、そんなに急いて来るとは』
『そう?大分体力戻ったと思ってたけど』

無意識のうちに呼吸が乱れてたか、こりゃまた体力作りせんとな、と唸る

白いロザリオを手で見せて

『じーちゃん、俺からのプレゼント』
『ほっほっほ、昭久の力が込もっているのう』
『ま、お守りだと思って持っていてよ』

アルバスは『孫から貰う贈り物は嬉しいのう』と早速ロザリオを着けて
よしよしと頭を撫でてくれた。

1杯の紅茶を頂いて、部屋に戻ったら

「昭久、お前の好きなクッキーがあるぞ」
「マジ?行くー!」

セブルスに釣られて兄弟で茶を楽しんだ。
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