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妖狐の灯火

第3章 秘密の部屋


36

3月になって間も無く。授業を終えて部屋に向かってると
正面にはリドと見たことある・・・ありゃ?ドラコ?

楽しそうに何かリドと会話をしてて
取り巻きが居ないって事はリドのやつ切り捨てたな?

ドラ息子もあんな顔ができるのかとリドの手腕に感心した。
確か教師になりたかったんだっけ?

『何さ、昭久』
『わっ、昭久先生・・・』
『いんやー?随分変わったなーって』

お前結構凄いな、と褒めると『当たり前』って返って来た。
自信満々ですね

ドラコが俺の顔をじっと、正確には目か?
見詰められて、何だかむず痒い

『俺の顔に何か着いてる?』
『あ、いえ。リドさんとは違った紅い色なんだなって』

そんな変わらないと思ったけど、そうだっけ?
リドの目を見詰めてから鏡で自分の目を見ると、まあ若干俺の方が明るいのかね。

『あの・・・』
『ん?』

ふとドラコが言いづらそうに、困惑してるのか視線をさ迷わせて
何か言いたげにしてるのを

俺は膝を折って目線を合わし、わしわしと頭を撫でると驚いた様に俺を見た

『あの、いままでごめんなさい、失礼な事ばっかり言って』

驚いた、高飛車だったお坊っちゃんが俺に謝罪したとか。
ドラコの背後でぐっと親指を立ててるリドに思わず同じく親指を立てた。

『どうだ此れが僕の腕だ』
『感服しましたぜ先生』

俺達の謎のやり取りにドラコはキョロキョロしてるけど
頭をわしわしと撫でて笑ってやったらぽぽっと頬を染めて俯いた

『客が来てるから昭久も行くよ』
『客?』

こんな時期に来客なんてあったか?

リドに着いて行き、向かうは親父の部屋?

『お父さん、昭久連れてきたよー』
『何で親父の部屋』
『よう、やっと授業終わったか』

ソファに寛ぐ親父の前には母さんと

『父上、母上!』
『『ドラコ!』』

何でかマルフォイ夫妻がおった。
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