第3章 秘密の部屋
はぁ、と息をついて少し細くなった自分の手をグーパーグーパーさせて
うん、少し筋肉が落ちたくらいかな
歩行練習すれば自力で歩ける様になるか
ホグワーツの中駆け回ってたら自然と筋肉も戻るだろうし。
「お粥です、食べれますか」
ここに住んでるレグ兄ちゃんがお粥を持って来てくれたのでお礼を言って受け取ろうとして
驚いて固まった。
小さい頃から、ここに来ては遊んでくれた兄ちゃんの顔はまさしく
「レギュラス・・・?」
「やっと、僕の名前を呼んでくれましたね、先輩」
嬉しそうに笑うイケメンな兄ちゃんがレギュラスだったとう!?
驚きの顔で口をはくはくとさせてたら
親父と叔父さんがゲラゲラ笑って。
「何だお前気付いて無かったのか」
「いやいやいやいや、あれ?」
「昭久はレグ兄ちゃんって呼んでたからピンと来て無かったな?」
えええ!?レグ兄ちゃんがレギュラスだったとう!?
「俺、日本に滞在してって手紙と資金は渡したけどさ!」
「ああ、俺がここに住む様に手配した」
「クソ親父いいいいいいい!?」
あかん、めっちゃ恥ずかしくてゴロゴロしてたらレギュラスに頭を撫でられ
「こうして生きて居られるのも昭久君のお陰ですよ」
今まで通りの笑顔と、口調に。
ああ、レギュラスは生きてるんだと安心した。