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妖狐の灯火

第3章 秘密の部屋


原久も居るであろう校長室へ入り、ふらついて倒れそうになった所を原久が受け止めた。
苦痛に顔を歪ませる俺を見てアルバスが驚く。

『原久や、この子は』
『無理矢理過去に飛んで来てるんだ、身体への負担も大きいだけだ』

で?向こうに行っての首尾は?
原久がニイと笑って聞くと、昭久は何とか笑い返して

『厨二病以外全員伸したよ』
『おーし、それでこそ俺の息子だ』

思ってもいないくせによく言うよ。
此所に来て、もう直ぐ親父の言ってた時間だな

半年の意味がやっと解った気がする

血を吐き身体が衰弱しはじめるのが3ヶ月から
半年になったら?考えるだけでもおっそろしい

『昭久』

ふと顔を上げて親父の顔を見ると

『お前、明日帰れ』
『な、んで?俺まだレギュラスに・・・』
『俺がやっておく、お前はもう良いんだ、これ以上ここに留まると死ぬぞ』

ここに来て初めて優しく接してくれる原久に驚いて
悔しいけど、身体が限界を訴えていたので

明日レギュラスに挨拶をして帰ろう、と思った。
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