• テキストサイズ

妖狐の灯火

第3章 秘密の部屋


31

普通に、いつもの通りにあの方が興味を持った生徒を
あの方に差し出して。
死喰い人を増やす筈だった。

今回は安倍原久の血縁者だと言う安倍昭久を連れて
あわよくばこちら側に引き込もうとする話の筈だった。

目の前にはあの方を前にして、死喰い人達を薙ぎ倒し足蹴にしているその様は
まるで悪魔のよう、何故か昭久の目が紅い

『オホホホ、この程度で俺を屈伏させようと思ってたの?馬鹿じゃないの?』
『先輩、その目・・・』
『おうレギュ、この目は生まれつきでな。普段コンタクトしてるんだ』

名だたる貴族を足蹴にし。さて、と昭久は我が君に振り返る

『何が望みだ安倍昭久』
『ん?簡単。此所にいるレギュラス・ブラックくれない?そしたら帰ってあげる』
『我が君になんと言う口振り!『黙るがいいルシウス』・・・っ!』

我が君に制され、口を閉じてこの危機をどうするか考える
安倍昭久はレギュラス・ブラックを欲している。
どうすれば・・・

『良かろう、レギュラス・ブラックは貴様にやろう』

我が君の、死の魔法さえも弾いた安倍昭久の放った言葉に同意せざるをえなかった。

さあ、帰ろう

そうブラックの手を引いて、風の様に消えた2人を見。

なぎ倒された者は全員張り付けの魔法を受ける事になろうとは・・・

我が君が初めて、負けを認める何て信じられなかった。

『わっ、先輩!何で僕を・・・?』

突然の転移術に驚いたレギュラスは俺に何で自分を助けたのか
疑問でいっぱいって顔で。

『ん?レギュラスは卒業したら死喰い人になっちゃうんだろ?』

其れを阻止したの、と笑う昭久が
先程、鬼のような形相で死喰い人達を薙ぎ倒したのはこの目で見ていた

先輩は強い。闇の帝王よりも。

『僕は、どうしたら良いんですか?』
『レギュラス、卒業したら此れを使って』

泣きそうな顔のレギュラスの頭を撫で1通の手紙を渡す。

『お前はまだ、スリザリンの連中と今までと同じ顔をしていろ。闇の陣営を抜けたとバレると録な事にならん』

後はもしもの為の身代わりに成るように徹夜で作った勾玉のネックレスを首にかけ

不思議がるレギュラスを寮に送ってから
/ 185ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp