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妖狐の灯火

第3章 秘密の部屋


日本の話が聞きたいと言うレギュラスと談話室で話し合った。

『お前さ、卒業したら何になりたいの?』
『あ・・・』

伏し目がちに、困惑の表情を見せて

『その反応だと死喰い人ってとこか』

レギュラスの気配が揺れて、俯いた顔が見えない
わしわしと頭を撫でるとビクリと。

『家なんて、自分の意思でどうとでも成るもんだ』

母親に押し付けられるだけの当主なんてただのお飾り
いかに家を発展させてくかは結局自分なんだよ。

『僕は、どうしたら。その、相応しくなりますかね?』
『お前、もう子供じゃねえんだから、自分の進みたい道を選べばいいんだよ。子供を悪い道に誘う親の言葉なんかハイハイと聞き流せ』

俺だったらそんな親とっくに絞めてる。
冗談めかして笑ってやったら

レギュラスの顔が少し綻んだ。
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