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ENCORE
第5章 BLOOD SPLASH
「大量に現れた敵を…爆心地たった一人で制圧しています」
燃え盛る見慣れた街。瓦礫の山の上で見下ろす一人のヒーロー。
マイクを握り、状況を伝えるリポーターの声が震えている。
「まるで、まるで……大輪の花火の様に敵の血が空に舞っています」
その気迫に圧されてしまう。テレビ越しでも。きっとこの映像を見ている全ての人が思うだろう事をリポーターが呟いた。
「どちらが敵か、分からなくなっちゃう………」
血が舞う夜空に響く咆哮に、身震いをしてしまった。
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