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【MHA】声を聞かせて

第1章 サヨナラ、引き篭もり生活


 だが、無常にも時間は過ぎ、とうとう雄英の生徒が入寮する日が翌日に迫ってきた。
 笑顔でお母さんに見送られ、生徒が入寮する前日に初出勤となった私は、重たい足取りで雄英へと向かった。ごめん、やっぱり採用取り消しで。そう言ってくれないかと微かな期待を胸に。


「やあ、心操くん、待ってたよ。君の受け持ちの寮はヒーロー科1-A、ハイツアライアンスだよ。」


 現実は想像していた以上に残酷だった。普通科やサポート科、営業科ならまだ何とか頑張れるかもしれないと思っていた。なのに、よりによって、私の受け持ちはヒーロー科。僅かな希望は一瞬で弾けて消えた。

 こうして、引き篭もり生活に終止符を打った私の雄英高校の寮母さんとして勤務する日々が幕を開けた。


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