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【MHA】声を聞かせて

第2章 ようこそ、ハイツアライアンスへ!


 夜になると、部屋作りを終えたであろう生徒達が共有スペースに集まり楽しそうに話してる声が聞こえた。生徒達の部屋は2階から5階。寮母である私は共有スペースのある1階に部屋があるので、楽しそうに話す皆の声を聞きながら、実家で暮らしてた時と同じく、部屋を真っ暗にし、布団に包まりながら、テレビを見ていた。すると、部屋の扉がノックされた。仕方なく、部屋の扉を開けると、真っ赤な髪の毛を逆立たせ、タオルを巻いた男の子が立っていた。


「あ、すんません。寝てました?」


 その問い掛けに首を横に振った。


「今から皆で部屋お披露目大会やるんすけど、良かったら琴葉ちゃんもどうかなって思って。」
「(ううん、私は大丈夫。)」


 誘ってくれたのは有難いけど、極力誰とも関わりたくない。それが仕事じゃなければ尚更だ。


「そっか!分かった!あ、俺、切島鋭児郎!これから宜しくお願いします!」


 屈折の無い真っ直ぐな笑顔。正直、苦手だな、と思ったが、差し出された手を仕方なく握り返した。


「んじゃあ!」


 弟の人使と対照的で、好青年というフレーズがピッタリな切島くんは、踵を返し皆がいるであろう共有スペースへと帰って行った。


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