第4章 いつもと違う
先程と同様、巨人のうなじに斬りかかろうとする。
(しまったッ……)
少女と巨人があまりにも近すぎる。
このままでは倒れた巨人に少女がつぶされてしまう。
ザシュッ
俺はうなじを削ぐと急いで軌道を修正し、少女を抱えて屋根の上に避難した。
ズシイイィィィン
巨人は倒れ、そのあたりには砂ぼこりが立ち込めていた。
ブレードを見ると、刃が折れて半分ほど長さが短くなっている。
無理矢理修正した為か、変に負担がかかって折れてしまったようだ。
「チッ……あんなザコ1体ごときに……刃を無駄にしちまったな」
「…………」
腕の中の少女は、焦点のあっていないような目で俺を見ている。
「おいお前……」
俺が言いかけると、少女はスゥーっと目を閉じた。
「おいっ…おいっ…!」
呼び掛けて体をゆすっても、反応は無い。
口元に耳を近づけると、小さいが息をしているのがわかった。
俺はそっと、少女を屋根の上に寝かせた。