第4章 いつもと違う
「本当にそっくりだな……」
俺は少女の頬に手を添えた。
「お前は、何者なんだ……」
聞いても、少女が答える事はなかった。
ズシン…ズシン……
辺りに響き渡っている大きな足音で我に返った。
そうだ。ここは戦場だったんだ。
コイツを死なせる訳にはいかねぇ。
辺りを見回すが、少女の家族らしき人物は見当たらなかった。
先に逃げきったか、もしくは……
その先を考える前に、俺は少女をおぶって門を目指した。
門の辺りは、幸いまだ巨人がおらず、門をくぐると船でシガンシナを脱出しようとしている人で溢れていた。
少女はというと、まだ気を失ったままだ。