第4章 いつもと違う
立体起動装置を使い屋根の上を駆けながら、逃げ遅れやまだ助かりそうな奴がいないか探す。
「―――っ」
巨人と、そいつに捕まり今にも食べられそうになっている女を見つけた。
俺はすぐに距離を詰め、背後にまわりうなじを深く切り取る。
ザシュッ
ズシイイィィィン……
巨人はあっけなく倒れた。
俺は人が捕らえられている手の元へ助けに行った。
すると未だ握られているソレは、腰のところで骨が折れ、変な方向に曲がっており、そのショックのせいか既に死んでしまっているようだった。
「………チッ」
胸くそ悪い。
俺は舌打ちをして、その大きな手をドガッと蹴った。
「いやあああああああああアァァァ!!!!!」
南のほうから、少女の悲痛な叫び声が聞こえてきた。
「……あっちか…」
俺は悲鳴のした方へと急いだ。