第4章 いつもと違う
タッタッタッ………
シータは資料を抱えたまま、陽が落ちて薄暗い廊下を走っていた。
……どうしちゃったんだろう。
あんなの、いつものアルミンじゃないよ。
自分でも可笑しいぐらいに、胸が騒がしい。
「はぁっ、はぁっ……」
ツカ…ツカ…ツカ…
ドンッ
「きゃっ」
バサッ
夢中で走っていたシータは前から人が歩いて来ているのに気づかず、思いっきりぶつかってしまい、持っていた書類をばらまいてしまった。
「…チッ……どこ見て走ってんだ。」
「すっ……すいません……」
ぶつかってしまった相手は悪態をつきながらも、書類を拾うのを手伝ってくれた。
「あの、ありがとうございます…」
灯りの元で相手をよく見ると、思ったより小柄で兵士の制服を着ている。
「目ついてんだったら、ちゃんと前見やがれ。ほら。」
そういって拾った書類を私に渡すと、そのまま行ってしまった。
後ろ姿を見ると、重ね翼の紋章が目に入った。
(調査兵団……?)
何でこんなところに……と思ったシータだったが、夕飯まで時間がない事を思い出し、すぐさま食堂に向かって走り始めた。