第2章 新しい居場所
「これはお前の父さんがプレゼントしてくれたものだと、お前の母さんが前に教えてくれていたんだ。とても嬉しそうだったねぇ……」
おばあちゃんは顔をゆるめる。
その指輪を手に取り、私の手に握らせた。
「これはお前が持ってなさい。」
おばあちゃんは優しく微笑んだ。
「いきなり話をして悪かったねぇ。…でもこの指輪を見るたび、いつか全部話さなくてはと思ってたんだよ。」
おばあちゃんはもう柔らかい表情に戻っているが、どこか寂しそうだった。
「おばあちゃん」
「何だい?」
「私は絶対、おばあちゃんを一人にしたりしないからね!」
そう言っておばあちゃんの手を握りしめると、おばあちゃんは私の小さな肩に顔をうずめ、静かにすすり泣いた。