第2章 新しい居場所
「巨人に食べられそうになった仲間を守って戦死したらしい。お前の母さんは酷く悲しんでいたよ。でもそんな時だった。お前が母さんのお腹のなかにいる事が分かったのは。」
じゃあ私が生まれたとき、もう父さんは……
「母さんはお腹のこの子まで失う訳にはいかないと、なんとか立ち直った。そしてお前、シータを産んだのさ。」
「お母さん……」
「でもあの子は優秀な人材だったから、子供を産んだあとも仕事を休み続けて、いつまでも仕事に穴をあける訳にはいかなかった。そしてお前は私の元へやってきたのさ。それでも母さんは時間を見つけてはここに足を運んでいたよ。内地からはかなり遠いこの街へね。」
おばあちゃんは、ふと壁の内側の方を向いた。
「そうだったんだ……」
「でも数年後、生きた巨人に関する実験中に事故死したらしい。詳しいことは私も聞かされてないけど…… 私の元に戻ってきたのはこれだけだった」
そう言っておばあちゃんは机に指輪を置いた。
「これは……」