第2章 新しい居場所
「おや、お嬢さんは目を覚ましたのかい?」
「シータって言うんだって。ついさっき目を覚ましたんだ。」
「そうか、良かった良かった。ほら、少ないけど、お腹が空いているだろう。お食べなさい。」
そう言っておじいさんは私にパンをくれた。
アルミンはそれを小さくちぎって、食べやすいようにしてくれた。
私はそれを口に含む。
「うっ……うっ…………」
「どうしたの?もしかして食欲なかった?」
アルミンは心配そうに私を見る。
「ちがう……」
大事な食料なのに。
この人たちは、私となんの関係もないのに………。
「あ……あり…ありがとう……。」
シータの目には溢れんばかりの涙が溜まっていた。