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【イケメン戦国】〜時をかけて〜

第3章 始まりのモノガタリ


雅「はぁ、はぁ、はぁ…
この辺りまで来れば良いかな?」

辺りは真っ暗。ちょっと奥まで来すぎたかな?


サクッ…シャラン…シャラン…

??「お嬢さん、こんな夜分遅くにどうなさった?
女子の一人歩きは危ないぞ。」
顔に傷があるお坊さんらしき人がそう尋ねて来た

——ゾクッ

雅「え、っと…道に迷ってしまって…」

??「そうか。村は彼方の方向だ。
気を付けて行きなさい。」

雅「あ、ありがとうございます…
あの、お名前をお聞きしても?」

??「………私は顕如と申す旅の僧。
早く家へ帰りなさい。オニが出るやもしれぬぞ。」

(お、鬼っ?!)

そう言い残して顕如と名乗る男性は去ってしまった


ちょっと怖い人だったな…
でも親切に教えてくれた。良い人なのかも?

雅「えっと、確かこっちだよね」
そう言ってまた歩き出す。







暫く歩いて行くとぼんやりと灯りが見えてきた


(あ!もしかして彼処かな?)

思わず走り出した








??「おい!危ねぇ!!」
グイッと引っ張られた

雅「きゃっ!」
何かの上に乗ったような感じがした

??「いてて…おい!危ねぇだろ!」

雅「っ!?」
いきなり怒鳴られてぎゅっと閉じていた目を開けるとすぐ近くに男性の顔があった。

雅「きゃあ?!」
急いで体を起こした。

??「……取り敢えず降りろよ」


??

下を見ると、男性のお腹の上に馬乗りの状態になっていた

雅「?!ご、ごめんなさい!!」
バッ!と降りて謝る

??「いや、良いけど、しっかり前見て走れよな。
この先は崖だぞ!」

え…


よく見ると1mぐらい先は地面が無かった

雅「あ…助けていただいてありがとうございます。」
ペコリと頭を下げた


するとまた別の方から声が聞こえた


??「幸〜女の子は助けられたか〜?」

幸「信玄様…」


(ん…?しんげん…?)

信玄「お〜可愛い子だな。この辺りの町娘か?今度一緒にお茶でもどうだい?」

——サクッ

??「またか信玄。お前は相変わらず口説き文句がすらすら出てるな」

信玄「なんだよ謙信。こんな可愛い子なんだ。口説かなくてどうする」

(けんしん…?)


そ、それって………

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