第3章 始まりのモノガタリ
中へ入ると、衣桁に掛けてある綺麗な着物、鏡台、文机と歴史系のドラマで見る様なものがあった。
(わ〜!テレビで見たことあるやつだ!!)
ぽーっと眺めていると、自身の名を呼ばれ我に返った。
後ろを振り返ると三成くんが心配そうに見て居た。
雅「あ、ごめんね。
えっと、広間へ行くんだったよね?」
三成「はい。参りましょうか」
雅「うん!」
三成くんに案内してもらいながら広間へ向かった。
-広間-
三成「信長様、雅様をお連れしました」
三成くんがそう襖の中へ声をかけると、威厳のある声が聞こえた。
信長「入れ」
三成「はっ!」
襖をスッと開けると、部屋の奥、つまり上座に信長様が座り、先程会った武将達が並んで居た。
(凄い…有名な武将達が揃ってる…しかもこんな間近に…皆カッコ良すぎ…イケメンすぎる……)
私が唖然としているうちに、三成くんは秀吉さんの斜め後ろに座った。
信長「貴様も早く座れ」
雅「は、はいっ…!」
(え、でも何処へ…?)
すると秀吉さんが目で信長様の前を指した。
(え…そんなど真ん中に……)
信長「…早くしろ」
急かされ渋々信長様の前に座った。