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闇に咲く華

第1章 幼少期


「多分、それ私で合ってる・・・あたっ」
「お市様?何処まで話す気だ」

雹牙に軽く小突かれた、内部情報漏らすなって言いたいんでしょ
分かってるってば。

再び彼に目を会わせ

「取り合えず、危害は加えない、って誓うから、手当てしていい?」

じーっと見つめてたらコクりと頷いた。何か警戒した猫を見てる気分だな。
ちょっとナ○シカの例のシーンを思い出してしまったよ
ネタに走ったら背後から絶対零度の視線が来るの分かってるからやらない。

「ちょっと、しみるからね」

持ってた水で傷口と、ついでに髪に付着してた血を拭い取り
消毒を手拭いに染み込ませ傷に当てていく

・・・じっとその動作見てるけど痛くないのかな
一番深そうな傷見たら意外とパックリ斬れてて驚いたよ、血も出てるし。

「痛くない?」
「(コクリ)」

血が止まらないところは止血してから薬を塗って
包帯でぐるぐる。
本当は縫いたかったんだけど、しょうがないので裂けてる傷を重ねる様に
押さえて包帯を巻けばマシではあるかな?

医療器具革命起こしていいかな、こういう人見るともどかしい。
未来って便利だったんだねー

もうすぐ手当てが終わるかなって時に黒羽が、馬を何処かに繋いでから来たのか
大急ぎでやって来た。

「姫様!ご無事ですか?」
「思った通りアレだがな」
「嗚呼、納得しました・・・」

ちょっと、アレとは何だ。
黒羽もそんな悟った様に言わないで下さい
全くお兄さん達最近辛辣ですよ、よし終わった。

「動けそう?」
「(暫くは、動けるまで掛かりそうだ)」

うーん、このまま放っておくのもな。
夜には夜行生物も動き回るし此処等に血の臭いが充満してるから寄ってきそう。

「貴方は風魔の者ですね?」
「(・・・ああ)」
「黒羽、知ってるの?」
「其の髪の色の者の事は耳にしている」

相模の近くまで送るのは駄目かなぁ、せめて動ける様になるまで。

「ねぇ、2人とも・・・」
「「却下」」
「まだ何も言ってない」
「(?)」

速答とはこれいかに!?何、私の心読める様になったの?
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