第1章 幼少期
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声帯の筋肉と体力訓練に振り付けつきで踊ってます。
何曲か歌ってたら大分声出せるようになったかな
「おぞましい詩だな」
おっと、雹牙が戻ってきた。気付かなかったよ。
「声出るように、なってきた、よ?」
「舞いと合わせて異様な光景だったぞ」
いやあ、歌詞の事は否定できない。
この曲の詩の意味って結構えぐいからね
というか最初から最後まで見てたの?言ってよ・・・恥ずかしいから。
「何曲か歌って、踊ってたら、楽しくなってきて」
「今の歌は此処の子供に見られたら泣かれるな」
あ、うん。此処ではこの曲は止めとこう
次は何を歌いながら踊ろうかなーと思案してたら頭を撫でられて
「お市様、舞うのは良いがやり過ぎたら逆に身体に悪い」
「うん、程々にする」
確かに体力落ちたまま急激に動くと身体に悪いね
今日はこの辺にしとこう。
歌って踊ってばっかじゃ無いからね?
武芸のお稽古のあとにやってるから現在伊達家の道場です。
人居なかったからついつい。
「の~ほう・・・か・・・」
止まった、いや、気付いたら梵天丸、竺丸、時宗丸が
キラキラしたおめめで見てたから固まった・・・
「市、歌と舞いじょうずだねー・・・早っ!?」
今まで走った中でも一番速いんじゃなかろうかと言うスピードで道場の隅っこに逃げて膝抱えて座ってます
うあああああああ!見られた恥ずかしい!
黒羽と雹牙なら慣れてるけど、他の人は流石にはずい。
何で気が付かなかった私!
「ちょ、市!?どうしたのさ」
「めっちゃ、恥ずかしい・・・」
「何で?上手だったのに」
時宗丸のフォローは嬉しいけど、てか梵天丸と竺丸の反応が無いのが更に精神的に来る!
自分にプギャー!ってしてやりたい。
「市!」「市さん!」
何だ、梵ちゃん兄弟が急に大きな声出したから思わず肩はねた。
「初めてきいたお歌、僕すきです!」
「南蛮語混ざってなかったか?市解るんだ!すげえ!」
え、梵天丸と竺丸の称賛の、満面の笑顔が眩しいよ?
「俺も南蛮語、教わろうかな!」
「僕も理解したいです」
えええ?私のオタク精神で感化されないで伊達兄弟!
この世界でのレッツパーリィの元凶は私か?
どうやらお子様トリオは刀と槍の鍛練に来たみたいで偶然私を見つけたらしい。
穴があったら入っていたいです。