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闇に咲く華

第5章 忍物語


頭をバリバリかいて唸る理兵衛は諦めきった顔で一瞬遠くを見てから

「クロ…篠山黒羽、お前は今後そう名乗りなさい。私は篠山理兵衛」
「え、と?」
「今日から貴方の養父です。この村から共に逃げますよ」

それからは、理兵衛が他界するまで短い年月親子として過ごし
理兵衛の他界後は黒羽は丹波が面倒を見る事になった。




「お前は、顔は似てないくせに理兵衛そっくりに成長したよな」
「おや、そうですか?義父はもっと物腰が柔らかいと記憶してましたが。なんせ10年程前ですし」
「…丹波お前暇なのか?」
「いよーっす、息子。子供の成長を見てる父親だと思っておけ」
「私の義父は理兵衛様だけですよ」
「…雹牙、黒羽にフラれた」
「いっそ死ね」

息子が冷たい、と市に泣きつくも2人のセコムが丹波に攻撃を開始したのは言うまでもなし。
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