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闇に咲く華

第4章 番外編


2017クリスマス

本日はこの世界に生まれてからXX年目のクリスマスなのですが、ホワイトクリスマスだなぁ
ちらちらと視界に白い物が見えて空を見上げる、手に持ったツリーの飾りを握り締めてぼんやりと考えにふけっていると、トントンと肩を叩かれた。

「姫様?どうされましたか」
「黒羽?」

ううん、と首を横に振ってから誤魔化す様に微笑めば黒羽の綺麗な顔の眉間の皺が寄った。あれ。何か不味い事言っただろうか。心配させるような事は今回無いハズ。

徐に頭を撫でられて目を見開くと黒羽の顔が困った様に笑う。

「さあ、クリスマスのツリーの飾りつけしましょうか」
「うん」

昔兄さまが植えてくれた…庭にある木の周辺に、飾りを飾る準備をしている雹牙と昴の元に行き
残ってた飾りを渡せば「飾って来る」と木の上に上がって行ってしまった。凄い跳躍、毎度感心します忍って凄い。
下の方を昴に任せて、クリスマスの料理を作りに厨に移動。さー、ケーキ作ろうかな!

「今日は何をお作りに?」
「えっと、鶏貰ってきてくれた?」
「ええ、養鶏場の世話をしてくれてる伊助さんから頂いてます」
「ローストチキンにポテトサラダにケーキに…」
「姫様のお陰で南蛮料理も難なく作れる様になりましたね」

実際作れる人はほぼ居ないんですが、私は色々試行錯誤して昔の味を思い返して皆に食べて貰ってたり。
ほぼ私の自己満足なんですが。やらかしちゃったなあとは思っています。
兄さまが大いに喜んでくれるから良いのだけれど。
鶏を黒羽に絞めてもらってる間にケーキの用意していたらひょっこりと厨に顔を出した光秀に首を傾げる。

「お手伝い出来る事はありませんか?ああ、黒羽が居たのですね」
「光秀、暇なの?」
「毎年お市様が料理を作ってらっしゃいますし、偶にはと」
「光秀闇だしな…」
「婆娑羅ですか?」

厨に闇属性集まってるよ、あとで昴と雹牙も来るだろうけど闇って一番用途が無いと思うんですよね。
風か氷、炎になりたい人生でした。そう言ったら料理の方面でだな?って断言されるから口にはしません。羨ましいだけ。

光秀に生クリームを作って貰って、スポンジはあと焼くだけ、鶏来た、あと兄さま達のも用意しなきゃとパタパタ走り回ってたら雹牙と昴も参戦したので焼きと冷やすのをお願いしました。
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