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闇に咲く華

第4章 番外編


2017七夕

七夕。ほとんどの神事は、「夜明けの晩」に行うことが常であり、祭は7月6日の夜から7月7日の早朝の間に行われる。
午前1時頃には天頂付近に主要な星が上り、天の川、牽牛星、織女星の三つが最も見頃になる時間帯でもある。(Wikipedia参照)

短冊に願い事を書いて葉竹に飾るのはぶっちゃけ江戸時代からなんだけど、ここは戦国でも婆娑羅な世界。織姫さまと彦星さまも許してくれると用意したのはおそうめん。

やっぱり暑いとアッサリとしたのが食べたくなりますね。めんつゆの中に梅肉入れるとサッパリして美味しいです。
紫蘇の葉を刻んで入れれば私は満足ですが保護者3人は微妙な顔してるけどどうしたの?

「お市様…また1人で山に入って笹を取ってきたな?」
「だって、目の前の山だよ?いちいち頼むのも気が引ける」
「それが私達の仕事なのですが」
「お市様、俺達忍ですからね?」
「うん、分かってる、知ってる積りだけど1人で行っちゃいましたごめんなさい」

雹牙の睨みが鋭くなったのと黒羽の目が笑わなくなったので土下座して謝った。何でもやりたい癖は私の長所でもあり短所ですね。今度から頼んで下さいと念を押されたのでこくこくと頷けば宜しいと返ってきたのでこの話はお終いです。
今年は友人達は来るのかと聞かれ、ええっと、毎年の事なので元就と晴久は確実に来ますね。豊臣からはどうだろう?忙しいとは手紙で書いてたけど。

尾張で七夕を始めてから城下でも広まったので、今年は城下で楽しもうと思いまして。

「最近、民の中でも文字が書ける者が増えましたね。短冊に願いを書かせるので?」
「そのつもりだけど、それを見てどれくらい寺子屋に行ってる人がいるのかも調査かな」
「文字が書ける理由は寺子屋に通ってるからですか」
「書けない人はどんな理由で行けないのかなと」

基本無料で寺子屋を開放してるけど、行けない人の理由も知りたいので短冊企画です
元就と晴久が到着してから着替えて、忍トリオの護衛で城下に降りると皆で短冊に願いを書いていて大盛況でした。

近くの寺子屋に顔を出せば、先生が頭を下げて来た。
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