第4章 番外編
まずい、と青ざめた時に手を引かれて・・・お市様?
「兄さまの所に、皆居るから行こう?」
「え、あの」
お市様に手を引かれ、黒羽殿に背中をポンポンと叩かれて
雹牙殿を先陣に謁見の広間に入ったら
あれ?毛利殿、長曽我部殿、尼子殿、石田殿、大谷殿?
「昴、あのね」
クリスマスの娯楽の部分は、友や家族と贈り物を渡す習慣があると
うーん、明智様の言った事もこの習慣も引っくるめて
くりすます、なんだそうだ。
「あ、の。俺・・・用意してないのですが」
「昴は初めてだから黙って貰っておこーう」
いつもありがとね、これから宜しくね、と
お市様から武器の手入れに使う砥石と、織田の・・・お市様専属の忍の証なのだろうか。
忍装束を頂き
俺は心の中で、この破天荒でお優しい主に命を捧げた。