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闇に咲く華

第4章 番外編


2015HALLOWEEN

もうすっかり、ハロウィン一色の城下町を眺めては
皆が私に気付き
手を振ってくれるので振り返す。

ふふふ、もう幼い頃から城下町に普及してるので
皆さん活気があって何よりです。

各々、思い思いのランタンをぶら下げて
秋の収穫を祝い、ランタンを魔除けにし悪霊を追い払う行事をなさってます。

とある一角で石に腰掛け
人波を観察していると、同じく腰掛ける者、横に佇む者が現れて
ちょっとだけ笑う。

「何を笑う」
「だって元就、満喫してる・・・」
「義兄上よく太らねえよな」

両手に甘味持ってもぐもぐしてて可愛いなぁもう。

三成も満喫してるようで・・・あれ?

「左近くんは?」
「喧しいから大阪城へ置いて来たワ」

吉継が鬼だ、今兄さまと接待してるの竹中さまと豊臣さまよね?
何、1人にしてきたの?

「柴田も居る故、平気よ、平気」
「何で勝家そっちに行ってるの」

通りで普段居ないって言われる訳だよ。
仲良いのだろうか。

何か買って食べようかなと思った時に見覚えのある姿が見えて

「やあ、市姫。ここはいつ来ても賑わってるね」
「こんにちは、竹中さま」

そだ、竹中さまにも何か美味しいものを買ってこよう
場を失礼して、思い当たるお店に走って行った。

「元就君、食べるねえ・・・」
「甘味は別腹ぞ」
「おい、俺に器を持たせるなよ」


ちょっと離れた所に美味しいカボチャのお団子を出してくれる店があったなと
全力疾走してたら・・・何か騒がしい?

「おらあ!ここは客に食い物出さねえのかよ!?こんなちっぽけな店ぶっ壊したって良いんだぜ!?」
「嫌がる店の子に手を出す者は客じゃありません。お引き取り願います」
「何だとこの爺!」
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