第4章 番外編
持ってた包みを渡したら、酷く驚かれて。
中にはお守りと武器の手入れにも使える砥石を購入してラッピングしたのです。
「あ、のね?雹牙はお兄ちゃんだけども・・・いつも父親みたく叱ってくれたり」
嬉しいんです、小さい頃からずっと一緒にいて。父親替わりのように叱ってくれた事が。
「はぁ・・・こんなでかい子供を仕込んだ覚えは無いんだがな」
「う、ごめん」
俯いて、ごめんしか言えない情け無い私の頭を撫でられて。
驚いて顔を上げたら、苦笑いの雹牙・・・。
「有難く、貰っておこう。だから謝るな」
「うん、いつもありがとう」
妹を構い倒すかのようにわしゃわしゃ撫でられて微笑む雹牙に安心した
良かった、喜んでくれた・・・
「姫様、もしかして先月くれたのは・・・」
「ギクッ」
「母の日だったな」
くくくくく・・・黒羽さんの笑顔が怖いんですけど・・・!
「私は母親替わりでしたか」
にーっこり笑って、暫くオカンの様にぐちぐち説教された・・・