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闇に咲く華

第4章 番外編


「おまたせ」
「待たせたな」

2人で出て、お披露目したら兄さま以外全員固まった。
三成、吉継?顔真っ赤だよ?

「お、おま!さやか!なんつー格好よ!?」
「何か問題があったか?元親」
「問題大有りだ馬鹿者!女人がそんなに肌を晒してどうする」
「え、泳ぐだけなのに」
「お前達、我等と市姫の戦装束と比べてその言葉が言えるのか」
「うっ・・・」

流石お姉様、全員が黙ったので小さく拍手させて頂きました。

「市姫・・・君には恥じらいって物が無いのかい」
「兄さまからは、許可貰えたよ?竹中さま」
「・・・信長公?」
「是非も無しぃ!」

そんなに変かなぁと自分の身体を見ても、普段とあんま変わらないよね。
その様子にフッと笑った孫市が私を抱えて・・・海に放り込まれた。これ何の洗礼!!?

「ぷは、孫市・・・?」
「何、海と言ったらこれだろう」

そんな風習聞いてません、仕返しに闇の手で孫市を捕まえて海に落として。
お互いもう大笑いでくすくすと止まりません。

気が付いたら兄さまもすいすい泳いで来たので一緒に泳いでるんだけど
竹中さまはすでに海の中に入って、こっちに向かってきてた

「元親、元就、晴久、三成、吉継ー?」

何で来ないんじゃ。

「市姫、彼らは若いから、もう少し待ってあげようね」
「?・・・うん」
「からすめ」

竹中さまの言いたい事はあんま分かんないけど、準備体操ってことでいいのかな?

「・・・市、着やせするんだな」
「長曾我部、どこを見ている」
「義兄上も行かねえのか?俺行って来るぜ?」
「ヒヒヒ・・・三成には少し早かったか」
「刑部・・・何の事だ・・・」

あ、元就と晴久と吉継は入ってきたけど

「わっ、おま!冷てえよ」
「来るの、おそい」
「三成がなかなか動かなくてナ」
「からすなのか初なのか・・・」
「そう言うてやるな」
「なあに?」
「「「「市/姫は分からなくて良い」」」」

ちょ、さべーつ!差別!教えてよう!

「おい、長曾我部」
「何だよ石田」
「市を見過ぎだ」
「お前もな!」

2人が来るまで30分くらい掛かった。
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