第3章 本編71〜
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「姫ちゃんさぁ…」
「何でェ、不満かよ?」
改造魔神なのは知ってたけどここまで技術吹っ飛ばす事なくない?人間の技術の進化を垣間見てしまった気がする。
私はこう…打ち上げて咲かせる事しか考えて無かったと言うか、色々と到達したら変化させようかと思ってたんですよ。
面白い事考えたからと持ってきた元親の花火
打ち上げたら見事な家紋が咲きました。
どこからツッコミ入れていいんですかね?
「花だけだと何か物足りなくてよ」
「よく作れたね?」
「蔵をひとつ炭にして親父にどやされたけどな!」
「国親さまごめんなさい……」
ああ…国親さま今度菓子折り持っていきます。原因私じゃないけど元凶が私だわ。
先日、孫市の所で花火の相談をしたあと昴の婆娑羅についてもお話したんですよね。どうやら昴の銃の命中率が予想を遥かに超えたレベルで高いのだそう。
短銃でここまで当たる??って孫市に首傾げられた昴は、うちの忍の中で1番目が良いそうで。
鷹の目と言うやつか…お兄さん達も目は良いけど昴は規格外。マサイ族並?どこまで見えてるのか今の技術じゃ測れません
目が良いのに加えて手先の器用さで命中率が非常に高くなっていて短銃でスナイパーになれるのか?と思ったけど短銃でそこまで伸びないね飛距離。火縄銃は弾の形状上無理だし。
未来のライフルとか持たせたら敵がいなさそうでうちのお兄さん怖いわぁ
はい話を戻すけど、あの日から花火は試しで打ち上げられるようにはしました。
筒はさらっと元親が作ってくれたし、足りない物資は元就と共に輸入してくれたり。好き勝手やってるなーと思うけど後悔はしない。
喜んでくれてるからね…凄いなと笑う友人達の笑顔が何よりのご褒美です。
今日もうちに集まったのはいつもの親友達な顔ぶれで、晴久はお八つを頬張り茶を啜りながら空を見上げてます。
「綺麗だな…星が近くなったみたいだ」
「よくぞ斯様な小恥ずかしい言葉が浮かぶものよ」
「喧嘩なら買うぞ?」
「こらこら」