第2章 本編1〜70
まったりと、地べたに座りながら景色を眺めて。
そう言えば、今度ちょっと雑賀の方に行く予定なんだけど、何か気を付けておきたい事ある?と小首を傾げれば。
「雑賀?何でまた」
「火薬に用事があるんだけど今は黙秘しておきます」
何でまた、と問われたけど内緒とにんまり微笑んだまま指でバッテンを作って。これ以上は秘密ですよ。
「そう言えば雑賀は銃を使いましたね」
「うん、昴は婆娑羅で銃使ってるけどどう?」
「この短銃に婆娑羅込めてるんですが、濃姫様と同じ方法なんですよ。ちょっと勉強になるかなって思ってます」
「雑賀の今の頭領も炎の婆娑羅で銃使いだからねえ」
昴が勉強したいならその旨をお手紙出してみようかな。
流石にアポ無しで忍の鍛錬も頼んだら警戒されると思うので。内容もしたためて。
黒羽と雹牙は何かしたい事ないの?と問うても特に無いそうです。
私が迷惑掛けないかどうか?子供じゃないんだからそんなオカンな心配はしなくていいです!!
本当にもう、終いにゃ泣くぞ。