第2章 本編1〜70
「黒羽、お前な・・・」
「晴久?余計な事を吹き込んで貰っては困りますよ」
黒羽と晴久の間から何か火花散りそうな勢いで
睨み合ってるけど何があった。
昴は寝るよーと抱き締めてきてくれるから、それに甘えて抱き付いて目を瞑った。
まあ、目を瞑るだけでも休息は取れるからいっか。
目を瞑ったまま、昴が出先にて何があったのか聞いてきたので
お芋たくさん貰って島津までお礼しに行ったのいいけど
宮本武蔵の落とし穴に落ちて、私ってば尾張の最強の武将だと思われてたみたいです
「・・・お市様、宮本武蔵は島津で会ったんで?」
「うん、義弘さまの・・・」
目を開けて答えようとしたら昴の目が怖いよ黒羽お母さん。
「何か、会った事あるの?」
「まあ、豊臣に居た頃。風来坊とそいつとひと悶着ありまして」
ああ、前田慶次とペアで何か被害にあったんやね
久しぶりに豊臣モードの昴見たわ、うちに招いて私付きにさせてから
表情結構出る様になったんだけど
やっぱ根本的に忍なんだなーと、つくづく思った。
ああ、そういや黒羽と晴久が何か言い合いしてる間に元就と雹牙が戻って来て。
各々、拳骨食らって沈んでました。
「黒羽?同志よ。お前は風邪っ引きなお市様の部屋でギャンギャンと何し腐ってた?」
「す、すみません」
黒羽が叱られてるとこなんて初めて見たわ。