第2章 本編1〜70
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お酒のおつまみに、使える食材は無いかとごそごそと
女中さんに案内してもらって薩摩芋と・・・馬鈴薯もあるのか
とりま塩昆布を用意して卵焼きに包む。
持って来たチーズをふかした馬鈴薯にかけて
正直、私お酒飲まないからつまみが分からぬ!これでいいのか?
黙々とある材料で料理作ってたら雹牙が降りて来て首を傾げる
「島津公が呼んでるぞ」
「・・・市、まずい事したかなあ」
え、料理美味しくないって言われたら流石に泣きますよ?
恐る恐る厨から出た時に聞こえた言葉に嬉しくなった
「姫は料理が上手かばい!この芋も美味とね!」
そう言って殆ど食べちゃったみたいです
何か島津さまが可愛いなぁと顔を出したら嬉しそうに手招きされて
わっしゃわっしゃと頭を撫でられた。
くすぐったいです~!
「どうとね、孫と祝言あげんか?」
「「ぶっ」」
「ごめんなさい島津さま、兄さまから許可を貰わなきゃ・・・」
噴出した黒羽と雹牙に首を傾げると何でもないと言われ
島津さまは島津さまで「ふむ、魔王を倒せば・・・」と物騒な事言ってるし。
お願いですから私なんかの事で戦をしないで下さいね
「オレ様最強だから俺のとこに・・・「黙ってろクソガキ」いだだだだ!!」
武蔵が発言してる間に雹牙が反応して
私が教えたプロレス技、卍固めでシバいておりました。何だかなぁ
新しい着物が仕上がったと聞き、そちらに着替えて
奥さまへの着物を返そうとしたら貰ってくれと・・・いや、それは流石に
それじゃ、代わりにうちと同盟組むって話になって
着物は大事になさって下さい!
何とか島津から出て大友への帰り道、流石に疲れたので雹牙におぶさり
「大丈夫ですか?姫様」
「ちょっちー・・・疲れた」
「島津公は豪快だからな」
「市、ずっと孫と祝言上げないかって薦められてた気がする」
ほんっと豪快?強引?
挙句の果てにお孫さん出て来て延々と口説かれてたからね!?
「暫く島津はいいかも・・・」
雹牙の背中に顔を埋めて、忍2人に苦笑いされた
「尾張に置き去りにされた昴も帰りも待ってます」
「拗ねてなきゃいいんだけど」
「拗ねてたら俺が忍の再教育する」
雹牙さんのおっかない発言に苦笑いして。
大友で荷物受け取ったら帰ろうね~
あ、帰る途中で尼子と毛利に寄りたいでっす。
芋置いて行こう、調理してからだけど。