• テキストサイズ

闇に咲く華

第2章 本編1〜70


47

昴の好きな物を作って、お祝いです。
元親の的確なアドバイスのお陰で、昴は婆娑羅を制御するのに成功しました!

「元親ありがとー!」
「おう、気にすんな」
「ありがとうございます!」

元親に抱き着いたらわしわしと頭を撫でられて
昴は深く深く頭を下げる

「ちかちゃんは頼りになるなあ、財政以外」
「おい、財政以外は余計だ」

このう~と良い笑顔でアイアンクロー嫌あああ!

「鬼の旦那も姫さんに甘いねぇ」
「うむ、頼れる武人でおられるな!」

佐助に、いっつも一緒に居る幼馴染みのことどう思ってるのー?
と真剣な顔で聞かれたから。

どう思ってる?普通に良い幼馴染みだよね
皆優しくて大好き。

「小さい頃から遊んでるもの」
「・・・黒羽の旦那。この子天然?」
「気にしないで頂けると有り難いです」
「うむ、良き友情でござる!!」

何か色々諦めた佐助はガックリ肩を落として
どうしたね、そんな辛気臭い顔してないで食べておくれ。

「あー、うん。姫さんコレ美味しいね」

後で作り方教えてくれる?と言う佐助はおさんどんしてるのか
佐助も料理してるの?って聞いてみたら目が泳いだ。

うっかり口に出ちゃったのね、ごめんよ気が利かなくて。

「別に良いんじゃ無いですか?腹心が料理した方が主も安心するでしょうし」
「黒羽の旦那も料理する?」
「黒羽も俺もお市様の手伝いと、まあ一般的な事は出来るな」
「一般的?」
「この前、市が風邪引いた時、お粥作ってくれたよ」

美味しかったなぁと感想を述べると

「風邪か、大丈夫だったかぁ?市」
「うん、軽かったし」

元親にわしわしと撫でられて。
んきゃー!と嬉しくなって元親に抱き着く、アニキ優しいなあ。

昴も少し慣れたか、黙々と好物を食べて

「この鯖の味噌煮美味しいです」
「君、慣れてきたんだね」
「初めは俺も驚きましたがね、毎日こうですと流石に慣れます」

もぐもぐと好物を平らげていく昴に
佐助は苦笑いで

「お前もいい加減慣れろ」
「うん、頑張る・・・雹牙の旦那」

元気な幸村とは逆に、佐助の背中がちょっと哀愁漂ってたよ。
/ 334ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp