第2章 本編1〜70
気付いたら佐助が横に座ってて、傍観体制に入ってた。
「あの子、良い線行ってるねえ。飲み込みが早い」
感心したようにニコニコと、顔で笑ってるけど目がマジですね、佐助。
そこに黒羽がゴツンと拳骨を食らわせて
「痛っ!何!?黒羽の旦那!」
「あの子が成長したらと焦ってませんか?」
「ぎくっ」
「昴は私達の弟子ですからね?危害を加えたら・・・」
「しない!しないから!やだなー旦那!」
ほんの嫉妬心ですか佐助。
まあ、こんな年下にぐんぐんと力の差を見せ付けられたらショックだぁね。
まだ佐助の方がずっと強いですよー?
「佐助もガンバ」
「姫さん、それ本気で応援してくれてる?」
失敬な、どじっ子な佐助お母さんを精一杯応援してるのに。
たまに黒羽にシバかれて、雹牙に追い掛け回されてるけど。
応援してますよ?
あれ、何か急に凹んだ。
「お市様、傷を抉ってやるな」
「姫さんが酷いー!!」
泣きながらサッと姿を消してしまった佐助に
「市、何か言った?」
「・・・姫様はこう言う事には本当に鈍いですね」
「佐助限定だがな」
保護者2人は内心、育て方間違えたか?と
頭を抱えた。