第2章 本編1〜70
さて、佐助はお兄さん達に任せて
客間でお茶の用意しないとね。
厨に行き、事前に作った
幸村が好みそうなお八つとお茶を用意してたら
来たかな?大きな、元気な声が客間から聞こえてきた。
「黒羽殿、雹牙殿!お久しゅう御座いまする!」
「お前は変わらんな・・・」
「そちらの忍殿が?」
「ええ、炎の婆娑羅者の新人です」
「へー、君の名前は?」
「あ、昴と申します」
「大阪城でひと騒動起こしたっていう?」
「何の話だ?佐助」
あら、佐助はあの事を知ってるんやね
「?」マークいっぱいの幸村には私から説明しなくっちゃ
「幸村、佐助、長旅ご苦労様」
労りつつお茶とお菓子を振る舞ったら幸村に見えないはずのワンコ耳が見えまする・・・
「はい、昴」
「え、あ、ありがとう御座います」
「こことウチ位だよねー、忍に茶菓子出すの」
戸惑う昴に佐助が茶化して
「政宗のとこも出すって聞いたけど」
「え、竜の旦那のとこも?!」
ただし、時雨さんのみね。いつきちゃんが用意したがってるみたいで。
付き合わされてるうちに混ざってるそうな。
「あと毛利」
「うそん」
神楽さんも元就のお八つタイムに付き合わされてるそうな、これは小さい頃から。
「ははっ、姫さんが発端だよね・・・」
「否定できないねー」
佐助、黒羽、雹牙、昴にもお茶を用意して
食べ終わってから色々お話しましょうか。