第2章 本編1〜70
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「水害での氾濫?」
「我の領地に嵐が多発してな」
「大坂は?」
「市が言っていた風に周囲の状況を纏めさせた」
「元就のは?」
「これぞ」
受け取ったのは忍さんにお願いして書いてもらった統治してる領地の・・・
ハザードマップ?
取り合えず高低差を書き出して貰って
私は赤い実で作ったインクに土砂崩れの起きそうな所を塗っていく
元就の地はどうしようかな。
この時代でコンクリートは無理なので木で堤防を地道に作って行くしか無いなー
尾張はもうあらかた作ってあるので元就に視察に来て貰うしか無い
「んじゃ元就は時間が空き次第ね」
「分かった」
「三成達はこの赤い所を中心に村の人に注意を」
「相分かった」
「ああ」
あれ、私が取り仕切って大丈夫なのか?こう言う話。
何気に竹中さまと豊臣さまも何も言わずにじーっと見てるけど。
「市姫、他に用意させるものはあるかい?」
「んーとくに思いつかない」
思い出したら竹中さまに文を書こう。
「市にして欲しい事があったらいつでも」
「後で南蛮の貿易の事お願い出来るかい?」
「うん、いいよ」
指折りでやらなきゃいけない事を数えて・・・あ。
「寺子屋の様子ってどうなってる?」
「四国は何とか、様になってきたぜ」
「安芸は問題無い」
「出雲も大体良いな」
「大阪も教える者は僕が育てたから問題無いよ」
うわ、大阪の先生は竹中さまのスパルタに耐えたとか凄いな。
皆の地に目安箱も置いて貰って民の声が聞こえる様にして。
大体いいかなー・・・
会議終わり、と。ぷしゅうっと気が抜けたので
隣に居た元就に寄り掛かると頭をぺしぺし叩かれた。
「お疲れ様、市姫。今お茶を持って来させるから」
「はあい・・・」
後で貿易の為に港ですね。
いつもの商人さんかな?
女中さんから受け取ったお茶を少し飲んで違和感を感じた