第2章 本編1〜70
「時雨さんも良かったらどうぞ」
天井裏に声を掛けたらスッと黒ずくめの影が降りた
「ありがとうございます、お市様」
いつきちゃんの横に座った時雨さんに
いつきちゃんがにこりと微笑んで一緒に茶請けを食べてる姿が何か可愛いなぁ
「あ、時雨さん」
「はい?お市様」
「時雨さんも黒羽と雹牙みたく専用の装束作ろうか?」
神楽さんにも作ろうと思ってたんだよねーと言ったら慌てた風に
「いえ!大恩あるお市様にその様な・・・」
「Ha!良いじゃねえか時雨、作ってもらえよ!」
「新しい専用の装束か、考えて無かったな」
「え、あの・・・」
狼狽える時雨さんに黒羽と雹牙がポンと肩に手を置き。
「諦めろ、お市様は言い出したら止まらん」
「では採寸させて頂きましょうか、着いて来て下さい」
半ば連行される形で時雨さんは消えて行った。
「時雨兄ちゃんの新しい服さかっこいいのがいいだ!」
「うん、市頑張って作るね」
「今の黒羽と雹牙のFashionも市が作ったんだろ?」
「うん」
「ふっ、楽しみじゃねえか」
ちょっと時間かかるけど、うちの色は黒だったから。青系統にして・・・
どういうデザインにしようかな、出来上がりを想像するのも楽しみでっす