第1章 幼少期
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こんにちは、織田信長の妹 市です。
生まれ変わってからここが婆娑羅の世界だと知ってから数日が経ちました。
いやぁ・・・あの日は目覚めてから乳母さんに懇々と叱られました。
「織田の姫様ともあろうお方が!!」という日々のやんちゃっぷりの鬱憤も交え、殺されていたかも知れないのですよ、と。
あの日を境にますます外に出して貰えなくなりました。
いえね、婆娑羅者だと発覚してから「これ軟禁状態じゃないの?」ってくらい監視は厳しいし
お稽古以外、外に出して貰えないんですよ。
お稽古自体は・・・何かを習うのが大好きな私にとっては歓迎ものなんですが
身体の年齢はまだ7~8才児。
遊びたい盛りにはきつい、体が!動きたくてうずうずするんです!
前世の幼い頃、ゴム鞠みたいにピョコピョコ跳ねてた気持ちが生まれ変わってから思い知ったよ!
誰かと話そうとしても相手をしてくれる人も居ないし
思っててもなかなか口に出せない「ゲームと同じ様な市」になってく度に不安に駆られる。
ずっと篭りっきりだとネガティブな思考にもなるわけで。
「ゲームみたいにお人形のようになるのかな」とか
「やっぱり浅井に嫁ぐのかな」だの
ずんずん、ずんずん 気分が沈んでいく訳ですよ。
私のゲームの知識は3までだけど
4の発表の時に死んでるから物語もどういう方向に行くのか分からないし