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闇に咲く華

第2章 本編1〜70


32

厨から皆のご飯を作って、ねねさんが運ぶのを手伝って下さったので
お言葉に甘えて半分持ってもらってます!

「市ちゃん。さっき味見させて貰ったけどこのお握り美味しい~」
「え、と今日は焼きおにぎりと、おひたしと、鶏のから揚げ」
「相変わらずお料理が上手ね」
「いえ」

他愛も無い話をしつつ、さっきの場所に戻ったら・・・。
左近君がいじけてた

「三成様酷いっすよー、俺も手伝いたかったっす」
「貴様はこの作戦の会議の時にどこへ行っていた?」
「ヒヒヒ、また鉄火場に行って三成に怒られていたナ」
「島君、君ねえ・・・」

呆れた様に左近君を攻める声に苦笑い。

「みんなー!市ちゃんが休憩用にって軽食作ってくれたわよ」
「おや、市姫ありがとう。ほら、皆も休憩しようか」

竹中さまが演習を止めて皆を集合させ

私は濯ぎ用に持って来ていた井戸水を渡していく

「黒羽、雹牙、小太郎、どうだった?」
「あれ、市姫俺に質問無いの?」
「三太夫さまは別」
「がーん」

皆にお弁当状にした包みを渡して、成果を聞いたら。
うん、忍組は満足したようですが
武将組しかめっ面ですよ

「お前等鬼か!」
「何かお前等に一生勝てねえ気がする・・・」

ん?どゆこと?
幼馴染み組にこてりと頭を傾げたら元就に撫でられて。

「良い兄を持ったな、我等5人相手でも脅威だったと言う事よ」
「能力は武将並とは末恐ろしいな」
「ヒヒヒ、我も危うかったワ」

織田は敵にしたくないなと言い、焼きおにぎりを頬張る皆を見て

「お、これ美味い」
「ありがと晴久」

黒羽と雹牙、小太郎にもお弁当を渡したら
むーっと難しい顔で。

「どうしたの?」
「いや・・・もう少し、あの松永をも圧倒できる力が欲しいと思ってな」
「私達の修行も、もっと苛酷にしてみましょうか」
「(うんうん)」

お兄さん達がどこへ進もうとしてるのか分かりませんよ。
そんなに強くなってどーすんの。
今日の演習は皆の疲労が大きかった為、流石に止めさせました。

今日は大阪城にお泊りになって、ねねさんとガールズトークをしてたら

「市ちゃんは誰かに嫁がないの?」

ねねさま!結婚の話はノーコメントとさせて頂きます!
縁談が来ないのだよ!?
嫁げる訳ないじゃないか!

ぼすっと布団に潜り込んでいじいじといじけてたら
くすくすと笑われながら頭を撫でられた。
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