第2章 本編1〜70
あの時の首筋に着けられた痣を思い出したのか三成がだんだん赤くなって。
「松永は同じ織田の傘下だろう!何故斬滅しない!」
「ヒヒヒ、三成よ。アレを我等が倒せるか?」
あの椎茸、何気に強いですものね
うっと言葉に詰まった三成の背中を撫でて。
はいはい、落ち着こう。
「黒羽と雹牙が2人揃っても死なぬ男よ、我等が行っても返り討ちにされるワ」
「だが、刑部・・・!」
「小太郎は、もう大丈夫よ?松永さまとは契約出来ない様にしたから」
元就が手回しして、小太郎や風魔一族は完璧に北条に組み込まれる事になったから
もう北条の命以外で動かない様になったんだよね。
小太郎はあの後も契約をしようと接触してきたものは全部断ったらしい。
北条のお爺さまも、もう安心ね。
小太郎が何かの包みをこちらに渡して来たので・・・ん?何だろ。
「(先日の詫びだ)」
ごそごそと風呂敷を開いたら、あら綺麗な髪飾りと櫛?
「小太郎が、選んでくれたの?」
「(こくこく)」
嬉しくて聞いたら、何だねこの可愛い大型犬。撫で回して良いだろうか。
「ありがとう」
お礼を言ったら、珍しく顔に笑みを作って。
今度は毛利へお礼に行くらしい、風の様に消えて行った。
「あいつも一応大変なのだな」
「マ、完全に北条に組み込まれたのならば脅威は無かろうて」
まあね、北条のお爺さまも大変ね・・・
また皆で集まりたいな、今度いつ集まろうかと。3人で考えた。