第2章 本編1〜70
「なかなかに、びみですね」
「飲みやすいんだな、随分」
「こちらは尾張で作ったお酒で、原料は北の、奥州付近での米を使わせて頂きました」
いつきちゃんの村のお米なんだけどね。米によって味が違うって知ったので
あちこちの米を試させて貰って。良かったのがここなのです。
あと梅酒も作ってみたのでお渡ししたら大層喜んで下さいました。
私は飲まないから実験台は黒羽と雹牙。1度飲ませ過ぎてべろんべろんになったけど
あれは済まなかった。でも助かった。
その事も笑い話にして、かすがちゃんと謙信公とお酒のお話で盛り上がりましたよ
飲めない私は置いてけぼりですが!
黒羽と雹牙が楽しそうならいいか。
「おだのひめぎみ、すうじつここへとどまってみませんか?」
「何か、不都合でもありました?」
「いえ、わたくしのつるぎの、ともだちになってくださったら、わたくしはうれしいのですよ」
「け、謙信様!私の為にそんな!」
「よいかんけいになることを、ねがっていますよ、つるぎ」
リアル花ぶわーっての初めて見ました。この薔薇凄いな
てか日ノ本に薔薇なんてまだ無いからこれ貰っていい?
かすがちゃんのお友達にか、女の子のお友達欲しかったんですって言ったら
そりゃもうにっこり良い笑顔で謙信公に微笑まれて
結構仲良くなってたかすがちゃんに抱き締められた。
かすがちゃんの乳圧が苦しいです!?
「かすがちゃん?」
「かすがと、呼び捨てていい」
「ん、わかった」
ちょっとツンデレな忍のお友達ができました。
滞在中は・・・その寒そうな忍服じゃなく。何か作ろうか?