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闇に咲く華

第2章 本編1〜70


「親父も要る?」

佐助が天井裏に向かって声を掛けたら、仁助さんが降りてきた

「お前な・・・」
「姫さんだったら別にいいじゃん」

そう父子の会話を聞いていた昌幸さまが微笑む

「市姫のお陰で佐助もこの様に気安くなって、感謝しているぞ」
「ううん、助けに行ったの、黒羽だし」
「あ、ちょ・・・大殿その話はナシでお願いしますってば!あ、雹牙の旦那、お願いあるんだけど」
「・・・何だ」

また手合わせしてくんない?と願う佐助に黒羽も雹牙も笑う

「ちょ、何で笑うの!?」
「あはは。佐助が本当に昔の生意気な面影が無くなってるものですから」
「ぶっ・・・一瞬別人かと思ったぞ」
「反省してるってば、もうへまはしなくなったし!腕も上げたんだから!」

何か、地味に師弟関係が築かれてるのは気のせいだろうか・・・。

「しょうがないですね、特別に1対1で相手して差し上げますよ」
「ホント?!」

佐助は嬉しそうに、黒羽と雹牙と道場だろうか、そこに向かうと言って消えた。

「佐助、変わったね」
「うむ、お市殿のお陰でござるよ」

そう笑って答える幸村に、昌幸さまも信之さまも幸せそうに笑った。

「まあ、あいつの自尊心を砕いてくれとお願いしたのは俺だからな・・・」
「良い方向に変わって良かったじゃないか、仁助」
「あんな風に変わるとは思いませんでしたよ、大殿」

あー、うんチャラくなったというか・・・開き直った感があるよね。
ある意味原作通りでいいんじゃない?

そう思った時、道場の方からすさまじい轟音が聞こえ・・・何かと思って音のした方を見たら。
佐助が凄い勢いで庭を走って行った。何事?

「全く、手合わせと言うから本気を出して差し上げたのに」
「そんなに強いなんて俺様聞いてないよ!?」
「何と、真田十勇士の長をも超える力を持つのか、黒羽殿は・・・」
「雹牙も、同じくらいよ?」

そう3人に伝えたら目を大きく見開かれ。

無名で居るのが不思議だと、思いきり言われた。
うんー・・・今度2人に新しい二つ名でもあげようかなぁ
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